勝ち目のない賭けを強要するということ

 何かを選択するということは、別の何かを選択しないということだ。未来は不可知なのでその選択がうまくいくかどうかはわからない。つまり選択するということは常にリスクを伴う。選択をする主体はそのリスクを得ることが出来た情報に基づき評価し最善の選択をしようとする。

 

 さてこれを企業の人員の採用活動を例に考えると、誰かを採用する上での情報はとりあえずは履歴書によって、その後に試験、面接などにより収集されその情報に基づき採用の可否を判断する。

 

 例えば面接において求職者が自分がうつ病であることを伝えその上で採用を求める場合、採用側としてはうつ病であるという情報はその人を採用する上でのリスクを増大させる働きしかない。

 

 世の中にうつ病でない人が多い以上他に選択肢があればそちらを選択するのは当然だ。そう考えるとうつ病であることを伝えながら採用を求める自分は勝ち目のない賭けを人に強要しているものだと思う。

 たぶん面接などで採用担当者にうつ病であることを伝えた時に覚える居た堪れない感じはこのへんに原因があるような気がする。