未払残業代請求(自分の場合)前編

はじめに

  前職を辞めたあと会社に未払の残業代を請求したことがある。その際に色々な体験談をネットで見て参考したので、自分の体験もまた誰かの参考になることも有ると思い、ネット上に数ある体験談に自分の体験を付け加えることにした。

 

資料収集

 未払残業代の請求についてまとめられているサイトを見ると、まず資料の収集を進めている。具体的には就業時間が分かるもの(タイムカード、勤務報告書など)とその会社がどういう算式で残業代を計算しているのか、またその会社の賃金体系がどうなっているかを知ることが出来る資料(就業規則など)だ。

 

 幸い、自分の場合は残業代を請求することを決める前からこれらの資料を会社には無断で収集していた。もともと前に勤めていた会社が、担当者の責任でお客に損害を与えその損害を会社が賠償した時にその担当者にその賠償額を請求するような言語道断な会社であったため自衛として対抗手段を確保する必要があると考えたのである。

 

退職。その後弁護士に相談

  上記のように元々まともな会社ではなく人員の入れ替わりが激しい会社であったため働き始め半年ほどで鬱になり、なんとか薬で持たせていたものの最終的には休職した上で退職というお定まりのパターンで辞めた。在籍期間は1年ほどだった。

 自宅療養をし始めて3,4ヶ月経ったころ、ちょっと元気も出てきたのでふと思い付きで自分の残業時間を計算してみることにした。タイムカードのコピーを見ながらエクセルで表にまとめ計算してみると休職する直前の3ヶ月は約100時間ほど残業していることがわかった。過労死ラインと言われている80時間を超えて働いていたことに改めて驚いたし他に社員が30人ほどいることを考えると会社が残業代の未払いによって多大な利益を得ていることも分かった。

 会社の社長は地元選出の議員と付き合いがあり、いわゆる地元の名士として地域の催し物や有力者の講演会などに呼ばれる人物だった。自分がうつになり働けなくなって家に引きこもっているにも関わらず、その原因を作った人物は名士として扱われている。うつも大分寛解していた頃だったので、自分が置かれている状況に怒りを覚え、一矢報いてやろうという自分の気持と先の見えない無職生活で金はあるにこしたことはないという思いから残業代の未払い請求をすることにした。

 その際に相談する弁護士を見つけるために以下のサイトを利用した。


未払い残業代の請求|弁護士・司法書士の検索サイト|残業代請求ドットコム

 

 都道府県別に弁護士を探すことができるので地方住みの自分にとっては「未払い残業代請求」という看板を掲げてる地元の弁護士を探すという意味ではすごく役に立った。

 とりあえずサイトの中で初回の相談が無料で会社の社長の政治家関係の人脈の影響が及ばないと思われる地域の弁護士を探すと運良く条件通りの弁護士がいたので早速アポを取りタイムカードと就業規則のコピーを持って相談に行った。

 その際に言われたことは以下のとおり。

  •  とりあえずこれだけの資料があれば残業代の請求はほとんどの場合可能
  •  弁護士は地域の政治家の意向などは気にしないので遠方の弁護士ではなく近場の労働問題に詳しい弁護士に依頼した方がいい

 残業代の請求について手持ちの資料で問題ないと分かったことは大きな励みになった。弁護士に相談となると臆する人もいるかもしれないが、少なくとも自分の場合には真摯に対応してもらったと思う。

 初回相談無料のところを探して、いくつか聞いて回ったり紹介してもらったりするといいかもしれない。

 自分が抱えている問題の現状について知らなければ、その問題を解決することは難しくなると思う。

(後編につづく)